個人がビジネスを行う場合には、思考力が武器になり、さらにスピードが大切です。
どうして、あなたは頑張ってお金を稼いでいるのでしょうか?
あなたは、自分を生かしきれず、そうかと言って殺されることもなく、社会や仕組みに自分をはめ込んで、死んだように生きていますね。
やりたくないことをして、毎日、ただ生きていくために働く。
生き物というものは、ほとんどそうです。
犬も猫も、魚も、虫も、どんな生き物もただ生きて、他の生き物を食べて、生きて子孫を残すだけの存在なのです。
私たち人間も、例外ではなく、生まれて生きて、ときに子孫を残して死んでいくだけの存在です。
なかには、人間の役に立つ発明をしたり、生命を永らえられるように医療に貢献する人もいます。
お金持ちになれば、自分の欲望や夢を叶えられる人もいるでしょう。
でも、多くのひとはそうなれずにただ死んでしまいます。
少なくとも、いまの自分は破綻寸前なので、いつ死んでもおかしくありません。
稼げるお金よりも生活を維持していくのに必要なお金が足りず、いつ財政的に破綻してもおかしくありません。
結婚していれば、必ずと言っていいほど、夫婦仲は険悪になり、離婚していくでしょう。
誰が悪いと言えば、自分が悪いのでしょうが、そうなってしまう以上、仕方ありませんし、どうにもできません。(笑)
環境のせいでもないし、時代のせいでもないのでしょうし、いまの時代、人ややり方によっては簡単に億のお金を稼ぐ人もいるのは確かです。
すると、現状の破綻を作っているのは自分自身に他ならないのでしょうね。
自称、努力家ほどみじめなものはない
「私は、頑張っているのにいつもお金が足りない・・・」
「長時間、一生懸命働いているのに、欲しいもの一つ買えない・・・」
「頑張っているのに」とか「一生懸命働いた」とか、結婚生活には一切関係ないし、だれも報われません。
単純に、「結果、生活を維持するのに十分なお金を稼げたのか?」というだけです。
一生懸命働いているのに欲しいもの一つ買えない、好きな場所に旅行にも行けないあなたは、頑張っているとか、能力が足りないとか、人間的に劣っているとか関係なく、結果、お金が十分に稼げていないだけなのです。
時給1000円前後で仮に16時間、気も抜かずに一生懸命働く人がいました。
一日16000円稼げます。
365日一日も休まず働きました。
頑張りましたね。
素晴らしいことです。
さて、年収はいくらになるのでしょう。
単純に16000円×365日で、584万円になりました。
税金を引くと、地域差もありますし、子供の人数にもよりますが、おおよそ450万円ほどになります。
それを12ヶ月で割ると、37万円ほどです。
これが、多いか少ないかは別として、あなたは自分の人生を存分に楽しむために十分なお金を使うことができますか?
YESと答えられるなら何の問題もありません。
でも、すこしでも、疑問符がつくなら、何かを変える必要があるでしょう。
こんなに長時間、一生懸命働いているのにどうしてあなたは、破綻しなければならないのでしょう。
「盲目的に頑張っていれば、努力はいつか必ず報われる」本当にそうでしょうか?
いくら神経をすり減らしても、肉体を酷使し続けても報われない。
なぜでしょうか?
それは、他人はあなたを利用しているからです。
他人は、自分が楽するためにあなたという人間を利用します。
あなたは、お金をもらえるので、喜んで働きます。
その時点で、搾取される側に身を置くことになるので、絶対に十分なお金を得ることができないことを知らずに・・・。
絶対にお金持ちになれない選択をして、その中で、一生懸命努力して「給料が少ない!!」と文句を言っても、「そりゃそうだろ。」となるだけなのです。
いくら世の中に価値を提供していようとも、その報酬を決めるのは、あなたが身を置いている会社という組織です。
あなたが提供した価値を、正当に評価してくれる企業はどのくらいあるでしょう。
もっときついことを言えば、あなたが一生懸命努力した仕事は、どれだけ多くのひとに価値を提供できたのでしょうか?
そもそもあなたがやっている仕事にはどれ程の価値があるのでしょうか?
誰かがそのモノやサービスを欲しいと思った時にお金を受け取れる
あなたが真面目に長時間、一生懸命努力していることは、多くのひとが欲しがるモノやサービスですか?
仮にそうであった場合、その提供を受ける側の人はあなたに直接、お金を渡していますか?
さらに、そのモノやサービスの単価が安かった場合、その一つにかける時間はなるべく短くしなければなりません。
たとえば、あなたが1日かけて作った一つの製品を1000円で販売した場合、材料費や経費を差し引いた利益のおおよそ500円が収入になりますよね?
それでは、当然、贅沢どころか生活できません。
確かに、いまの時代はモノもサービスもあふれています。
大企業でさえもモノが売れなくて困っているぐらいですし、同じようなモノやサービスを提供しているライバルが多すぎます。
結局、個人の生産性が企業に勝てるはずはありません。
では雇われもしないで、個人が多くのひとに自分の時間はなるべく使わず(使ってもいいけど、時間単価を考えて)、大きく稼ぐことは可能なのでしょうか?
先ほどの計算式にあてはめて考えてみると、1日の労働時間は寝ないで働いても24時間しかありません。
人間は寝ないことは不可能ですし、そもそも、本来の目的である人生を豊かなものにするための時間と体力、気力がなくなってしまいます。
労働時間を減らすことはあっても、増やしてはいけません。
すると、あと収入を増やすためにはモノやサービスの単価を上げるか、原価や経費を下げるしかありません。
1000円の単価からいくら利益を捻出しても、たかが知れています。
すると、あとは単価、つまり、モノやサービスの値段を高くするしかないのです。
では、個人でできて、ライバルも少なく、値段が高くてもお金を払ってもらえるモノやサービスを考えて提供しなくてはなりません。
それは何でしょう?
それを考えて提供することが本当の仕事なのではないでしょうか?
もちろん、狙いが当たって余剰金が出れば、今度はあなたが人を雇ってもいいでしょう。
逆にニーズの読みがハズレれば、時間やお金の損失が出ます。
食べ物はあまって捨てるほどあり、洋服も低価格で高品質なものが手に入り、住居も贅沢を言わなければ困ることはありません。
ただ、なんでも簡単に手に入るものもあれば、やはり、高価なものもあります。
多くのひとは高価なものは欲しくても、その気持ちにフタをして我慢します。
下手すれば、子供が欲しがったモノを頭ごなしにあきらめさせます。
「大きくなって自分で稼げるようになってから買いなさい!!」なんて怒られたりもします。
大きくなった親が買ってあげられないのに、どうして、その子供が大きくなっただけで買えるようになるのでしょうか?
大人も一緒です。
自分の心にウソをついて、欲望を抑え込み、お金が無い、稼げない自分から目をそらしてしまいます。
勝負はしません。
他の動物と同じように、ただ食べて、大人になって、寝て、また食べて、子孫を残して死んでいきます。
つまり、思考を停止しているのです。
思考することは、膨大なエネルギーを使います。
何も考えないで、作業している方が何倍も楽なのです。
でも、思考しなければ、何も変えられないし、好転しません。
そして、思考しなければならないことはビジネスです。
ビジネスというと難しく考えがちですが、要はひとが欲しがっているモノを、自分の予算の中で提供して利益を得ればいいのです。
ニーズを考え、そのシェアを予測し、お金を払って購入もしくはサービスを受けてもらう。
これだけのことです。
けっして、難しくはありません。
確かにリスクコントロールは大切です。
そんなんお金ない、時間も無い、知識もない。
だから、言い訳を考える時間を思考を、実現するための時間と思考にあてていけば、実現できます。
思考時間の割り当てを意識的に行えば、きっと、アイデアが生まれてきます。
いますでにあるモノやサービスは売れない
もし、あなたがビジネスを考えて、形にしようとすると、どう行動しますか?
たとえば、ラーメン屋をやろうと一念発起して、会社からもらえる安定した賃金を捨てるという選択をしたとします。
すると、だいたいのひとは、まず、人気のあるラーメン屋で修行するでしょう。
これも、間違いではないでしょう。
でも、それってどうなんでしょうか?
『ラーメンを作っている時間が人生のなかで一番幸せな時間だ。』という人にとっては、何の問題もありません。
でも、目的はお金を稼いで、自分のやりたいことに時間を使うことです。
逆に、あなたが、いま一番したいことは何でしょう?
たとえば、自分だったら、気の合う仲間や家族がいれば家族とリゾート地のような環境の良いところに行って値段を気にせず、美味しいものを食べ、のんびり過ごすことです。
しかし残念なことに、これ自体はそのままでは仕事にはなりません。
有名人で、ファンやフォロワーがたくさんいれば、写真や動画とともに一言添えればスポンサーからお金をもらえるでしょうが、一般人がすぐにどうにかできるものではないし、それなりの容姿や才能も必要です。
多くのひとは、雇用されて賃金をもらい、少しづつ旅行費用をためてから、わずかな休暇という時間をもらい、一人か二人の気の合う仲間と、それぞれが旅費を出し合って旅行に行くでしょう。
とてもいいことです。
でも、本当は、お金がいくらでもあれば、ずっと好きなところに住みながら、毎日、幸せに過ごしましたとさ・・・。
というようなハッピーエンドのような人生をおくれるわけです。
そんな気持ちに多くの場合は『そんなこと無理だろうけどね。』と、フタをします。
みんな、苦労しないとバチが当たるとでも思っているのでしょうか?
話はかなりそれましたが、本題は、新しいビジネスを考えた方が、リスクは下げられるのではないかという提案です。
前にも書いたように既存のビジネス、つまり、すべてのモノやサービスは満ち足りています。
電気、ガス、水道、通信のような既得権益の関わるビジネスは永続的に無くては困りますが、飲食店が一軒無くなったところで誰も困らないぐらい、飲食店もあふれています。
この業界に何か新しい食べ物でひとの目を引くことはかなり難しいですし、ライバルは大手企業もたくさんいます。
個人が今からこの激戦区域で戦うには、それ相応のコストと時間と労力が必要となるでしょう。
美容室もコンビニも同じでしょう。
逆にいま新しいビジネスは?
いまドンドン店舗が増えているのはフィットネスクラブのようなジムですね。
とくに、24時間営業しているジムが人気のようです。
好きな時間に(深夜など)行く人も少なくないようです。
ところがフィットネスジムというビジネスは、決してまったく新しいビジネスというわけではありません。
アメリカはさておき、日本にも昔からありましたし、それほどやることが新しくなったということもありません。
ただ、人が健康ブームという大きな流れに乗ったということです。
そして、大手の企業の参画して、だんだんと低価格化の方向にも動いてきています。
このビジネスを分析してみると、いまのニーズを完全にとらえたということだけでしょう。
とくに、いまの日本の人口動態を考えたときに誰もが、高齢者が多いことは分かっています。
時間のある高齢者がいつまでも元気でいられるように、始めたのも大きいですし、行けば同じ年齢の人とお話しできる集会所のような役割を果たしている部分もあります。
高齢者は老人ホームやゲートボールのようなあからさまに年寄りがやるようなことはしたがりません。
すこし、自分より、10~20歳ぐらい若い人たちがやることをやりたがるのです。
企業体が大きく、資本力もあれば、このようにあとから参入しても低価格路線などの戦略で十分に勝負できるでしょう。
しかし、個人はそうはいきません。
個人がフィットネスジムをはじめようとしたら、莫大な借金をする羽目になるでしょうし、法人でなければ、きっと銀行もお金を貸してはくれません。
クラウドファンディングで資金調達と言っても、既存ではなく多くのひとが言ってみたいと思うようなジムを考える必要があります。
そして、目標の金額が集まらなければ、ビジネスができないという前段階の障害を作ることにもなってしまいます。
つまり資本力が無ければ無いなりに、より新しい新規のビジネスに目をつけなければいけないし、いまの時代は儲かるとわかれば、大手企業の参入も時間の問題なのです。
個人は、とにかく思考をはやく具現化し、次々とアイデアを出して勝負していかなければ勝ち目はありません。
そう考えるとスピードが命なので、やるかやらないか迷っている時間も無いのですね。
まとめ
個人が雇用されずに十分なお金を稼ぐために必要なことは、
- ビジネスについて思考する時間を意識的につくること
- 既存のビジネスをマネして成功できるのは大企業だけ
- ビジネスモデルのアイデアをスピーディーに具現化すること
だと思います。
こうした考えも、もちろんアップデートされていくべきです。
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