なんでも安くすることが正義ではないかもしれません。
私たちにとって、モノの価格が安いことは単純にうれしいことです。
近年、生きていくために必要な最低限の食糧は安く簡単に手に入ります。(安全性は別として)
洋服も、ある程度品質の高いものが低価格で手に入ります。
しかし、高いものはやはり高価なままです。
皆が憧れるような高級車は1000万円を下らないでしょうし、家を建てようと思ったら、30年以上の長期ローンを組んで返済する必要があります。
人が欲しがるモノや、つくるのに人件費や材料費が多くかかるものは特にそうです。
そして、そういったものは高くて当たり前というイメージが人々の中に根付いているので、収入に見合わない買い物やローンを組んでしまい破綻するのです。
時給制で働いたり、月給でもらったりすることを当たり前だと感じている人は少なくないと思います。
決まった日数と時間、決まった場所で決まったことをすれば、自分でリスクを負ったり、決定することなく、安定的な収入が約束されます。
きっと、そうやって働いていくと、時間はドンドン奪われ、時には精神を病んだり、からだを壊したりします。
安定はしているのですが、多くの支出はローンや食費、光熱費で固定され、収入も会社にコントロールされているので、当然、自分の決定権はない状態になってしまうのです。
こういった条件の中でも、きちんと収入と支出のバランスをとって、生活している人もたくさんいるでしょう。
しかし、冒険はできません。
いきなり、長期で休暇をとって海外で生活したいと思っても、会社は休めませんし、住宅ローンの返済は住んでいないからと言って待ってはくれないからです。
自分のなかの価格設定の基準を決めるのは自分なのですが、自分の時間を使う仕事を安く設定することでは生活は決してお金を稼ぐことはできないし、豊かな人生を送ることはできないでしょう。
時給1000円で仕事をしても、仕組みやシステムを学ぶ目的であれば、問題ないと思いますが、多くの仕事はルーティンワークです。
一生その仕事から逃れられなくなることもあるでしょう。
個人の安売りは完全に破綻コース
よくサラリーマンの生涯年収は大卒で2億4000万円、高卒で1億9000万円といわれています。
もちろん平均の値なので個人差はあると思いますが、一般的な給料から計算するとこれぐらいなのでしょう。
つまり、あなたの人生の価値をお金に換算すると、これぐらいの値段ということになります。
おそらくあなたがいま死んだとしても、これ以上の保険金が支払われることはないでしょう。
あなたが80歳まで、生きるとします。
大卒の場合、240000000(円)÷80(年)÷365(日)÷24(時間)=342.465円
高卒の場合、190000000(円)÷80(年)÷365(日)÷24(時間)=271.118円
これは、何の値段でしょう?
そう、あなたの人生の1時間の価値です。
あなたの人生における1時間の価値は500円以下しかありません。
単純に生きている時間で、給料として得られる収入だけを割っているので、賛否あると思います。
しかし、精神を病んだり、からだを壊すほどの仕事をしても、人生の1時間で500円も稼げないのです。
本当にこういった働き方が、人生を安定させ、幸せなのでしょうか?
そうは言っても、仕事をやめるわけにはいかない。
やめなくて結構です。
むしろ、いきなりやめたら余計に身動きが取れなくなって、選択肢を狭めてしまいます。
だだ、サービス残業や長時間の残業で、時間と体力と精神力を奪われることは避けなければなりません。
余力を残して、新しい収入源を増やしたり、新たなビジネスに挑戦しなくてはいけないからです。
勉強も大切ですが、そんな遠回りをしているヒマはありません。
ビジネスを思考して、実際に行動していかなければ、時間が無いからです。
というよりも、限りある人生の中で、そうやって生き生きとやりがいをもって生きる時間をはやく作らないと、人生がもったいないからです。
とにかく、言い訳や、できない理由や、あなたのやろうとしていることを批判するであろう人たちの声に思考を支配されている場合ではありません。
あなたが現在何歳なのかは分かりませんが、人間は20歳を超えた時点で、人生の半分を消費しているとも言われています。
いままで、あなたの思考のほとんどを支配していた恐れや不安や人からの目にお別れを告げなければ、いけません。
年齢を重ねていくことはマイナスばかりではない
人生と時間の話になると、どうしても年老いていくことは悪いことだと受け取られがちです。
多くの場合、体力や、思考力も衰えてきますし、病気にかかってしまうかもしれません。
ただ、少なくとも自分はこう考えます。
たとえば、20代の頃、十分な時間はあるし、未来の可能性も無限大です。
しかし、逆に残りの人生が長いということは、それだけ失うリスクも大きいということになります。
若い頃は、まだまだ残りの人生が長いので、ビジネスを起こして失敗して多大な借金をしてしまうと、立ち直る時間があるとはいえ、なかなかリスクをとれません。
逆に、あなたが90歳だとします。
どんなに生きてもあと10年前後でしょう。
あまりない話ですが、そこからビジネスを立ち上げて失敗しても、それほど問題ではありません。
もうすぐ死んでしまうからです。
つまり、失敗は若いうちにしておけと言いますが、失敗の規模や種類にもよりますので、なかなか再起できないこともあります。
とくに、社会的信用を失うような失敗をしてしまうと、死ぬまで成功の道を閉ざされてしまうことも少なくありません。
それをみんな心のどこかで分かっていて、若いうちにリスクをとれる人はめずらしいのではないでしょうか?
あなたが40代前後なら、残りの人生をかけてリスクをとってもいい年齢に差し掛かっているのかもしれません。
いままでの人生で経験した幸せや苦しみを糧に、いよいよ、勝負をかけるときが近づいてきました。
何度もいうようですが、不安や恐れ、他人の目を気にするために使ってきた思考力を、ビジネスやお金を稼ぐために使っていく時が来たのです。
周りの人間はあなたを全否定するために全力で阻止しようとしてくるかもしれません。
でも、またその人間を意識してしまうということは支配されることなのです。
不安や恐怖に支配されないようにしなければなりません。
本当は誰もあなたを支配はしていません。
あなたが思考力をマイナス面に使ってしまうから、支配されてしますのです。
あなたの思考力を自分のために使ってください。
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