文章を書く苦労と報われなさ
文章を書くということは、とても大変な事だと思います。
まず、初めにどんな事について書きたいのかネタを考えなければならないですし、読み手にとって分かりやすいモノでなくてはなりません。
キーボードを叩いている時間よりも考えている時間の方が間違いなく多くなります。
こういったブログなどを作成していると、優秀なAIが完成して自分の代わりに記事を自動で書いてくれないものか、と本気で思ってしまいます。
でも、まだコンピュータには無理なようです。
もし、そんな技術があったら、天下のGoogle様が一番最初に使って、検索結果がすべてその記事で埋め尽くされてしまうでしょうから。
もちろん、現在でもそれに近い技術はあるようですが、まだまだ、人間が書くような自然で独創的な文章は書けないようです。
ここまでインターネット上にたくさんの文章があふれ返っていると、検索すれば探している情報が見つかるのは当たり前です。
しかし、そのほとんどは人間が熟考して書いている記事なのです。
近年では、検索エンジンの精度も上がって、コピペサイトはもちろん、引用が多すぎる場合にも検索順位が下がるようになっているようです。
最近、某キュレーションサイト(まとめサイト)もWEB上の既存の記事を真偽も確かめずにコピペに近い形で掲載していたこともあり、著作権侵害が問題になりました。
しかし、それも全てではないので未だにそういったサイトは多く存在しています。
インターネットと著作権の関係は、未来永劫、切っても切れないのかもしれません。
それでも書くワケ
文章を書くということは、自己表現の一つでもあり、芸術作品にもなりえます。
もちろん、自分の書いたモノが誰かに読んでもらえ、評価してもらえたら嬉しいでしょう。
作品とはそういうものです。
自己満足という側面もあるでしょうが、自分の考えをまとめた文章は自分の一部分に他なりません。
今というこの瞬間にある自分自身なのです。
時間の経過や経験と共に思考は移り行くでしょうが、その時感じたことを書き留めておくことはかなり有益に思えます。
それが、絵なのか、写真なのか、文字なのか違いはあれど、自己表現の方法は持っておいて損は無いと思います。
より便利に短時間で情報を手にしたい
ここまで、個人が自由に、そして不特定多数の人に自分の表現を公開できるようになったのは、インターネットの力が大きいことは間違いありません。
それと、同時に著作権の問題も多岐に渡ることになりました。
便利な道具が誕生すれば、それが諸刃の剣となり我が身を傷つけることになることは昔から変わりません。
直接、命を奪われるほどの道具ではないので、危険はそれほど伴いませんが、簡単に他人の心を傷つけてしまうことはできます。
最近、話題に上がったキュレーションサイトの件については、なかなか難しい問題でもあります。
まず前提として、誰かの著作物を無断で複製して、自分のサイトに張り付けてしまうことはいけない事です。
これは、音楽にしても動画にしても同じことが言えるでしょう。
同じモノがWEB上にいくつもあっては検索しにくくなります。
そして、なにより問題なのはそのサイトが引用という曖昧な基準を利用して自分のサイトに掲載し、尚且つ、広告収入を得ていことです。
当然その収益は、元の著作権者には一円も行き渡りません。
確かに、個人がブログを独自ドメインで、公開しようとも多くの人の目に入るのは稀なことに違いありません。
10億ものサイトがある中で、このように好き勝手に書いたブログなど誰の目にも止まらない確率の方がはるかに高いのです。
万が一、キュレーションサイトに取り上げられ、多くの人の目に入ることがあったとしても、引用という名の複製で消費された文章にとってはデメリットの方が大きいように思えます。
しかし、現実は残酷なもので、多くの場合キュレーションサイトの方がニーズがあるのです。
人は、なるべく時間を掛けずに、手間を掛けずに、求める情報を手にしようとします。
まして、興味のある情報がそこにまとまって落ちていれば、そのサイトを起点に惰性的に情報をむさぼってしまうのです。
検索エンジンだけでもかなり精度の高い検索結果が手に入ります。
当然のように、その検索結果の候補にはキュレーションサイトもあり、訪れた人により多くの情報や、関連記事を紹介してくれます。
もしかすると、引用記事だけでも満足してしまうかもしれません。
悲しいかな、人は便利な方へ集まってしまうのです。
確かに、書き手にとってはデメッリットしかない現象なのですが、読み手にとってはこの上なく利便性の高いことなのです。
共存できれば一番いいのですが、今はまだ難しいようです。
もしかすると、書き手はいずれ、インターネット上に公開するメリットが完全に無くなってしまえば、違う方法を考え出さなくてはいけなくなってしまうのかもしれません。
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