薄毛|白髪は染めたいけど・・・4つのカラー剤のメリット・デメリット

年々、女性でも薄毛に悩む人が増えてきています。

一方で、美魔女 などの言葉も生まれるぐらい年齢を重ねてもキレイな女性が増えています。

 

化粧品やエステなどのレベルも年々高くなっていて、定期的なお手入れを怠らなければいつまでも若々しくいられるようになってきました。

美容整形なども一般化してきていて時間とお金に余裕のある人たちは、以前と比べより施術を受けやすくなっていることでしょう。

 

そういった中でも、比較的かんたんに見た目を若々しく見せる方法があります。

ほとんどの方は現在進行形で行っている人も多いと思います。

そう、白髪染めです。

 

若返りの手段と言うよりも、最低限の身だしなみと考えている方のほうが多いと思いますが、白髪染めも立派なアンチエイジングです。

 

しかし、その白髪染めもやり方を間違ってしまうと逆効果になってしまう場合があります。

 

 

Pointアルカリカラーは髪にダメージを与えてしまうだけではなく、頭皮も固くしてしまったり乾燥させてしまったりと悪影響を及ぼす可能性が高いのです。

 

 

白髪染めって髪や頭皮に良くないのですか?
白髪染めを頻繁に繰り返すとどうしても、髪や頭皮に対する影響が心配になります。 実際、美容室などで行う白髪染めは頭皮や髪にどんな影響をもたらしているのでしょうか? まずは、その二つの違いについて考えていきましょう。 (adsbygoogle

 

アルカリカラーが頭皮に及ぼす影響とは?

アルカリカラーは2つの薬剤を混合させることで髪の毛を染めることができます。

 

まずは、2つの薬剤の成分を見てみます。

 

1剤

  • 染料
  • PH調整剤(アルカリ剤)
  • クリーム基材
  • コンディショニング剤
  • 安定剤
  • 香料
  • 溶剤
2剤

  • 酸化剤
  • PH調整剤
  • 乳化基材
  • 安定剤
  • 溶剤

共通する成分もありますが、注目すべきは1剤の染料PH調整剤、2剤の酸化剤です。

 

ここで言う染料とは酸化染料のことを指します。

 

アルカリカラー剤に含まれる主な酸化染料

アレルギーが出やすい

  • パラフェニレンジアミン
  • 硫酸トルエン2,5-ジアミン
  • パラアミノフェノール
  • オルトアミノフェノール
  • メタアミノフェノール
  • パラアミノオルトクレゾール
  • 塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノール
  • レゾルシン

特に上図の上から3つの酸化染料はアレルギー発症の報告例が多くなっています。

 

今はまだアレルギー反応が出ていなくても長い間繰り返し使っていると、突然アレルギー反応が起こることもあります。

 

そして一度アレルギー反応が出てしまうと、二度とその酸化染料は使用できなくなってしまいます。

 

次に、1剤のPH調整剤(アルカリ剤)は髪を膨潤させ、キューティクルを開かせる効果があります。

さらに、2剤の酸化剤(過酸化水素)の働きを促進し、脱色作用(ブリーチ作用)をうながします。

 

アルカリ剤には次のようなものがあります。

 

アルカリ剤

ニオイは強いが揮発性が高く髪に残留しにくい

  • アンモニア
ニオイが少なくPHも低いが髪の内部に残留しやすい

  • モノエタノールアミン
  • トリエタノールアミン

 

アンモニアは鼻をつくようなニオイのために、市販のカラー剤では使用をひかえられることが多くなってきました。

 

でも、じつはアンモニアは揮発性が高いので髪に残留しにくいのです。

 

カラーリングで一番ダメージにつながりやすい原因の一つに、残留アルカリというものがあります。

 

ニオイの少ないモノエタノールアミントリエタノールアミンは、シャンプーをしてもなかなか落ちてくれず、長い間髪に残ってしまうと時間の経過とともにダメージを出し続けてしまうのです。

 

どちらのアルカリ剤を使用していたとしても、こういった残留アルカリによるダメージを防ぐためには、カラー専用のシャンプーやトリートメントを使って、なるべく早く残留アルカリを除去することが大切です。

 

2剤の酸化剤とは過酸化水素のことを指しています。

過酸化水素には殺菌剤漂白剤としての用途もあり、食品の漂白や医療用の外用消毒剤として利用されています。

 

そういった意味では、安全性は高いと言えます。

 

ただ、気になる理論もあります。

 

白髪の原因は過酸化水素の蓄積によって起こる

 

という理論が、2009年、 FASEBジャーナル(実験生物のためのアメリカの学会連合)に掲載されました。

 

もちろん、遺伝等の影響もあります。

 

紫外線やストレスによる影響も大きいでしょう。

 

しかしながら、毛包内の細胞であるメラノサイトの生成や活動に必要なチロシナーゼという酵素を、過酸化水素が破壊してしまうことは分かってきているのです。

 

つまり、メラノサイトが活動できなくなってしまうということは、髪に黒い色素を付けられなくなり、結果、白髪として髪が生えてきてしまうのです。

 

人間のみならず、ほとんどの生物は生きていくために酸素を必要とします。

 

ただし、その酸素の一部は活性酸素になります。

 

活性酸素には5つあり、その一つが過酸化水素です。

 

  • ヒドロキシルラジカル
  • スーパーオキシドアニオンラジカル
  • ヒドロペルオキシルラジカル
  • 過酸化水素
  • 一重項酸素

 

日々、発生する活性酸素の一つ過酸化水素は、カタラーゼ や グルタチオンペルオキシダーゼ といった酵素により分解されています。

 

ところが、加齢とともにこういった酵素の生成量は減少していき、過酸化水素が蓄積していきます。

 

その結果、白髪が増えてしまうのです。

 

 

ヘナカラーは頭皮に良いのか?

ヘナカラーはアルカリカラーと違い、脱色作用がありません。

 

アルカリ剤酸化染料過酸化水素も使用していないのでダメージもありませんし、アレルギーの心配もありません。

(※植物アレルギーのある方は反応が出る可能性があります。)

 

過酸化水素によって白髪が増えてしまう可能性もありません。

 

頭皮へのメリットとしては、汚れや油分を吸着してくれるので毛穴に詰まってしまった不純物をキレイに取り除いてくれます。

 

注意! じつは、ヘナには100%天然由来の植物を使用しているものと、ジアミン系の染料(酸化染料)を使用しているものがあります。 100%天然由来のヘナは染まり方が薄くなります。 時間も30分~1時間ぐらい放置しないと、なかなかよく染まりません。 一度でしっかり染めようとせず、何回か繰り返していくたびに色が濃く定着していくので長いスパンで使用し続ける気持ちが必要です。 ジアミン系の色素を含んだヘナカラーは短時間で染まり、一度で色素が濃く染まってくれます。 しかし、長く使用し続けるとアルカリカラー同様、アレルギーの心配が出てきます。

 

 

植物アレルギーがなく、長期的な目線で白髪染めをしていきたい人、薄毛が気になる人にとっては、頭皮のために一番良いカラー剤と言えます。

 

ヘアマニュキュア

ヘアマニュキュアは酸性カラーともよばれ、ひと昔前はほとんどの人が使用していました。

アルカリカラーの色味が多彩になり、人気が出てきたことにより徐々に使う人が減ってきました。

髪だけでなく頭皮に付くと瞬間的に色がついてしまうため扱いが難しく、頭皮に付かないように地肌から5ミリほど浮かせて染めなくてはならず、色持ちも良くないというデメリットもありました。

色を定着させるためにエタノールを使用しているので、少なからダメージもあります。

かといって、脱色作用はないので黒い髪を明るくすることはありません。

 

こうしてみると、デメリットばかりが目立ちますが、強いコーティング作用のおかげでダメージのある髪にも艶を出してくれるというメリットもあります。

 

さらに、地肌に付かないように染めるので、頭皮に悪影響がありません。

 

アルカリカラーよりは、はるかにダメージは少ないのでアルカリカラーもヘナカラーも適さないという人にはおすすめです。

 

トリートメントカラー

 

 

 

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