鶏肉工場
出典:「美味しんぼ」 9話より
いや、しょうがないですよ。
日本の人口分の鶏肉を日々生産しようと思ったら、工場みたいな施設でニワトリを殺し続けないと・・・。
ニワトリは、生後2ヶ月で加工されます。
2ヶ月の命。
その間、工場内において暗い部屋で太陽を見ることなく、工場の生産ラインに乗せられます。
そんな狭い空間にギュウギュウ詰めにされたニワトリたちは、病気にならないようにキチンと抗生物質を投与しています。
衛生的で経済的。
さすが、経済大国。
って、えっ、食べるの!?それ!?
生産性の効率化。
衛生管理の徹底。
それが、戦後の食糧難を経験した日本の出した答え。
いや、否定はできないでしょ。
飢え死にするよりはいいもの・・・。
でも、毎日のように廃棄される食料。
他の生物の命をいただいて生きている人間。
ほんとにそれだけの生産性って必要なの?
別に、こぞってクリスマスに鶏肉食べる必要なくない?
ほんとは七面鳥(ターキー)だし。
もっと言えば、クリスマスの料理に宗教的な意味合いは無いし。
そもそも、宗教意識してクリスマスパーティーやってる日本人の方が少ないでしょ。
ニワトリかわいそう。
犬、猫はめっちゃ可愛がられてるのに。
生まれて、2ヶ月で人間の食糧。
食べられるならまだしも、廃棄された日には死んでも死にきれない。
人間の都合で生まれて、人間の都合で殺される。
他の動物もそうだけど、人間は命を奪いすぎ。
生きるためにはしょうがないっていうけど、廃棄するぐらいなら生産体制変えろ!
出典:「美味しんぼ」一巻 9話より
農家で放し飼いで育って、人間も必要最低限のニワトリだけいただく。
それじゃ、ダメなのかな。
足りないのかなぁ。
でも、肥満で困ってる人多いよね・・・。
一回、工場見学行って来たら?
一度有名になるだけでもスゴイけど
出典:「美味しんぼ」2巻 1話より
雑誌、テレビ、web、SNS・・・人気のお店が取り上げられて一気に有名になることはめずらしくありません。
最初から、多数のお客さんに対応できるように料理がマニュアル化されているならまだしも、普通の個人店が急に忙しくなったら、対応できるのでしょうか?
手間をかけるからこそ、おいしい料理を提供することができる場合もあります。
お客さんが店の前に列を作って待つようになれば、忙しくて効率化を図ります。
キチンとマニュアルに沿って料理を作っている店ならまだしも、マニュアルが無いお店は忙しさを理由に手間を省くことを正当化してしまいます。
現に、忙しくなるとホールスタッフの対応が急に雑になるお店は少なくありません。
お客さんの目があるホールスタッフでもそうなのだから、お客さんから見えないキッチンなんてもっと、手間を省きやすいのではないでしょうか。
もちろん、そうじゃないお店もたくさんあると思います。
たしかに普段食べ歩きなど、できない人の方が多いと思います。最近ではネットで検索すればいくらでも美味しいお店の情報が載っていて、はじめて行くお店でも気兼ねなく行きやすくなりました。
誰でもせっかくお金を払って食べに行くのだから、不味いものは食べたくありません。前情報を知ってからお店に向かうことでしょう。
でも食べてみなければ、本当の価値が分からないのも事実です。
お客さんになる人間の方にも、否があるのではないでしょうか?
損をしたくないあまり、マスコミや広告に左右され過ぎてしまうと、お店にとっても飲食業界にとっても、しいては、お客となる人間の側にもいい影響はありません。
もっと、自分の味覚を信じてみてもいいのかもしれませんね。
魚は鮮度が命
出典:「美味しんぼ」 2巻 2話 より
最近では、「活〆」なんて言葉は聞きなれてきましたが、ひと昔前には一般人は当然、生きている魚の方がおいしいものだと思っていました。
ただ、生きていれさえいれば新鮮でおいしいのかというと、そんなことは無いのです。
水揚げした魚を、水槽で生かしたまま輸送すれば新鮮なのか?
それとも、正しく活〆された魚の方がおいしいのか?
両者を単純に比べることはできませんが、「生きている = 新鮮」 ということではないのです。
魚は血液から腐ります。
水揚げして、そのまま何もしなければアッという間に鮮度がおちてしまうでしょう。
小魚など大量に水揚げされる魚は活〆は難しいので、氷締めをします。
いくら生きている魚が新鮮だといっても、せまい水槽のなかで十分なエサも与えられず、ストレスを受けながらでは、うまみの成分となるATP(アデノシン三リン酸)はどんどん少なくなってしまうのです。
ちなみに、活〆は日本発祥の技術だそうです。
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