優越感と劣等感
まず、個人的に主張しておきたいのは、どちらも本人だけが感じ得る感情であり、さらに言えば、その本人が一番強く感じる感情だということだ。
それ故に、周りからの理解はなかなか得られず、本人も他人に相談するには恥ずかしく、故にその感情はとても歪みやすくもある。
自分自身で客観的に分析できれば、劣等感は飛躍への”バネ”になり得るが、一つ間違えると”ひがみ”になってしまう。
どちらが、本人にとって良い結果をもたらすのかは明確であるが、負の感情に流されやすいのがまた人間の性でもある。
その”バネ”が一時的に良い結果をもたらし成功しても、またある時、フッと顔を出す。
上手くいっていたことが、陰りを見せたときである。
つまり、劣等感にきちんと向き合い根本的な答えを出さないまま、怒りや悔しさの感情で何かを成し遂げたとしても、常に危うい状態が続いてしまうばかりか、本当の意味での問題の解決は得られない。
ただ、どんな感情を持ちながらにしても、目的を達成するまでの努力は素晴らしいものだ。
先にも述べたが、劣等感を感じてしまうのは周りの環境のせいではなく、常に自分の感情の持ち方、考え方なのである。
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